エフェクターのセッティング方法

エフェクターの基礎知識

 

 

エフェクターはかなり古くからミュージシャンの間で活用されている装置ですが、概念としては音響に特殊効果を与える目的で使用される機器のことを指しており、一見英語のようですが実は和製英語で、英語では「effects unit」、「stomp box」などと呼ばれているようです。

 

 

エフェクターの理論をわかりやすく言うと、電気楽器や電子楽器などで電気信号に変換された音やマイクで集音された音声を対象に、スピーカーなどのアウトプットに至るまでの間に挿入して音に一定の効果を与えて変化させるということで、「効果音」もある意味ではエフェクトの一種なのですが、これらの効果音を作り出す道具は電子的とは限らず、ここで説明するエフェクターとは区別されています。

 

 

エフェクト処理をするために、以前では磁気テープ、バネ、金属板などの機械的機構も使われていましたが、近年の主流はアナログ電子回路、デジタル電子回路、コンピュータのソフトウェアプログラムなどとなっています。

 

 

更にはアナログ回路によるエフェクター効果をデジタル処理によって模擬的に再現する真空管アンプシミュレーターなどもあります。

 

 

形態についてもさまざまで、手のひらサイズの「コンパクトエフェクター」から電気録音・PAで汎用的に使用される、規格幅のラックに収納する「ラックマウント型」、ミキシング・コンソールやシンセサイザー内蔵されたものもあります。